【速報】橘不二雄『月と列車とのダダ的關係』が90年の時を経て池田敬二氏に歌われるという快挙【変電社フォークゲリラ】

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なんと!某業界では皆様おなじみの池田敬二氏が、先週【変電社復刊宣言予告】野川隆と橘不二雄と「白山の野郎ども」【橘不二雄『腕の欠伸』文化庁裁定に送り出すよ宣言】で紹介させていただいた90年前の謎の詩人橘不二雄の『月と列車とのダダ的關係』に曲つけて歌い上げていただきました!これ歴史的快挙ですよ!本当掘り出した甲斐があったってもんですよ!

なんかしみじみと秋の夜長にこうやってあの橘不二雄が歌われている現実に感動しております。ちなみに私事ではございますが本日社主代理持田泰は42歳の誕生日にあたり、勝手ながら素晴らしいバースデイソングを頂いた気分であり(※僕が誕生日であることは池田氏は知りません)、改めて変電社アクセル踏んでったろうと誓った晩であります。このたび作曲し熱唱いただいた池田敬二氏に感謝と拍手を送りたいと思います。本当ありがとうございました!引き続きどうぞ宜しくお願いいたします。

池田敬二橘不二雄90年の時を超えて共演
池田敬二橘不二雄90年の時を超えて共演

なお今回歌い上げていただいたものは先週復刊宣言予告した『腕の欠伸』収録作品から一部異同がみられる「ド・ド・ド」掲載時の作品の方です。再度学術研究的な意味で紹介します。

橘不二雄『月と列車とのダダ的關係』大正14(1925)年6月

『月と列車とのダダ的關係』

念のため再度触れておくと、橘不二雄は生没年月日とも一切不明な人物です。もし前回記事また今回の池田氏熱唱を見て何かしら情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら是非ご一報くださいませ。

現在判明している「橘不二雄」

判明している事実

  • 大正期アバンギャルド詩人として大正14(1925)年6月に『ド・ド・ド』登場
  • 詩集『腕の欠伸』をマヴォ系岡田龍夫装幀で大正14(1925)年10月に出版
  • 「近代詩歌」大正14(1925)年11月「詩壇時評」にて小野十三郎「ドンザッキー・遠地輝武・橘不二雄詩集評」の広告を発見するも内容未確認
  • おそらく詩誌「太平洋詩人」第2巻第1号 昭和2(1927)年1月号の「詩人住所録」を最後に彼の名前が詩壇から消える。住所録には「橘不二雄、市外戸塚町源兵衛一五六」と記載。現在の高田馬場の新宿諏訪町郵便局近辺。

勝手な想定

  • 誕生年想定として「20世紀跨ぎ生まれ」1900〜03年くらいの可能性
  • 東洋大学在籍(1918〜26)者であるものの中退詩人の可能性

勝手に進めていること

  • 文化庁の著作権者不明等の場合の裁定制度に申請準備
  • 学術的な意味で一部作品の公開
  • 学術的な意味でフォークゲリラ

なお池田氏には野川隆も作曲していただけるとのことなので乞うご期待!次回より年末まで野川隆ラストスパートかけてまいります。

社主代理 持田泰

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